外貨MMFの税制改正で米国ETFの分配金をどうするか 中田たろうの投資日記 ブログパーツ アクセスランキング

外貨MMFの税制改正で米国ETFの分配金をどうするか

こんにちは。中田たろうです。

昨年末、米国ETFの4銘柄からの分配金が、米ドルで1千ドル強、入金がありました。

私が保有している4銘柄は、半年ごと、あるいは4半期ごとに分配金があります。
これまで、分配金は一時的に米ドルMMFで運用して、その後、適時、米国ETFへ再投資していました。

今日、SBI証券のウエブサイトでログインしてみると、米ドルMMFは「特定預り」と表示されていました。
「取得為替」が122.89円となっていました。
昨年までは「一般預り」だったのですが、今年からの税制改正が反映されていました。

外貨MMFの為替差益は昨年まで非課税でしたが、今年からは課税されます。
そのため、米国ETFの分配金を米ドルMMFへ再投資するかどうか、判断が難しいと思っています。

2016年以降は、外貨決済であっても、外貨MMFの売却差益へ課税されます。
逆に、為替差損があるときは、株式等の譲渡所得や配当所得と損益通算ができます。

たとえば、

<1ドル120円のとき>1千米ドルの米ドル預かり金⇒外貨決済⇒1千米ドルの米ドルMMFを購入
 ~その後~
<1ドル125円のとき>1千米ドルの米ドルMMFを売却⇒外貨決済⇒1千米ドルの米ドル預かり金へ

上記のような取り引きをしたときに、特定口座内で5千円の為替差益に課税されます。
この取り引きでは、すべて外貨決済なので、円貨では1円も収益を手にしていませんが、税金が引かれます。

米国ETFの分配金から米ドルMMFを購入するときは、税金によるロスが生じるリスクを覚悟しなければなりません。
しかし、上記の例とは逆に為替が円高になれば、為替差損が生じて、分配金や譲渡差益と損益通算ができるので、リターンの向上が期待できます。

今、米ドルMMFの利回りは非常に低い水準です。
為替は「ゼロサムゲーム」です。
今の利回りでの米ドルMMFへの投資は、期待リターンに比べるとリスク(収益のぶれ幅)が大きく、私はメリットをあまり感じません。

昨年から保有を継続している米ドルMMFは、前述の通り、購入単価が1ドル=123円弱です。
これはしばらく保有を継続しますが、為替の動向に応じて、適時、外貨決済で売却しようかと思っています。


【1/5 17:35追記】
万が一、SBI証券が破綻したときの外貨預り金の取り扱いについて、同社へ確認しました。
下記のウエブサイトを紹介、引用があり、株式や投資信託、債券などの有価証券と同様に保護されると明確な回答がありました。

 SBI証券「分別管理・投資者保護基金への加入」
 https://site2.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_home&cat1=home&cat2=service&dir=service&file=home_bunkatsu.html

ちなみに、銀行の「外貨預金」は預金保険制度の対象外で、万が一のときは投資家の預金が全額払い戻されないリスクがあります。
SBI証券の「外貨預り金」はそうではないので、安心しました。

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2016/01/04 09:00 | ETF・インデックスファンドCOMMENT(10)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

「売却益」部分と「本体」部分

いつも参考にさせて頂いています。


><1ドル120円のとき>1千米ドルの米ドル預かり金⇒外貨決済⇒1千米ドルの米ドルMMFを購入
 ~その後~
<1ドル125円のとき>1千米ドルの米ドルMMFを売却⇒外貨決済⇒1千米ドルの米ドル預かり金へ

上記のような取り引きをしたときに、特定口座内で5千円の為替差益に課税されます。


との記事を拝見いたしました。

課税されるのは「譲渡損益」部分の為替差益のみで、米ドル預り金を円転しなければ「本体」部分は課税されないと考えていたのですが、これは誤りなのでしょうか?

http://gaikoku-tousi.biz/beikokukabu/entry49.html

中田さんのお考えを教えて頂ければ幸いです。

No:712 2016/01/05 19:16 | KenD #EBUSheBA URL編集 ]

すみません、自己解決いたしました。

「為替差益に課税」と言う部分を、MMF売却後の米ドル預り金を円転する際の為替差損益と勘違いしておりました。

この場合の「為替差益」とは、売却差益を計算する際に円換算するために生じる、(いわばバーチャルな)為替差益を指しているという事ですね。
お騒がせして、大変失礼いたしました。

それにしてもこの辺りを理解できていなかったため、自分は見事にMMFの売り時を逃してしまいました(泣)。
やはり外貨の取り扱いは難しいですね。

これまでVTばかりでしたが、国内のインデックスファンドも再検討してみようと思っています。

No:713 2016/01/06 15:42 | KenD #EBUSheBA URL編集 ]

> KenD様

コメントありがとうございます。
ご理解いただけてよかったです。
海外ETFへの投資、外貨建て資産の運用は、ちょっと手間がかかりますね。

No:714 2016/01/06 22:39 | 中田たろう #- URL [ 編集 ]

MMFで申告分離課税の方がマシ?

再度のコメント失礼いたします。

本文中の「1千米ドルの米ドル預かり金」をどうするかについてですが、

①.1ドル120円で米ドルMMFを購入後、1ドル125円の時にMMFを売却→すぐに米国ETFを購入

した場合、譲渡損益の5000円に申告分離課税で20.315%が掛かってしまうと思います。

しかし、

②.MMFを購入せず、1千米ドルの米ドル預り金のまま保持→1ドル125円になった時に、米国ETFを購入

すると、為替差損益の5000円に対して「雑所得で総合課税」されるため、他の所得状況によってはかえって税率が高くなる事もあり得るのでは?と考えたのですが・・・これは私が何か勘違いをしていますでしょうか?

No:717 2016/01/15 23:23 | KenD #mQop/nM. URL編集 ]

Re: MMFで申告分離課税の方がマシ?

> KenD様

再度のコメントありがとうございます。鋭いご指摘ですね。

国税庁のウエブサイトに、外貨資産の取り引きに関する質疑事例が掲載されていますので参照ください。
https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/shitsugi/shotoku/02/43.htm

上記の事例は、外貨預金で外貨MMFを購入した場合で、「為替差益を所得として認識する必要」があるようです。
ご質問のケースは、「米ドル預り金(≠外貨預金)で、米国ETFを購入」したケースです。
「外貨預金=金融商品」ですが、「外貨預り金≒現金」だと思います。

上記のページの末尾に、赤字の注記で、

>この回答内容と異なる課税関係が生ずることがある

とあります。
外貨の税務に関しては、多様な解釈が成り立つようです。

ご質問のケースで、厳密に整合性を取るならば、米国ETF購入時の申告レートを120円にすればどうでしょうか。
将来の米国ETF売却時に申告分離課税が適用され、場合によっては損益通算もでき、課税を先延ばしにすることで複利効果を高めることができます。

私も正確なことは分からないので、ぜひ、最寄りの税務署でご相談してみてください。

No:718 2016/01/17 17:33 | 中田たろう #- URL [ 編集 ]

申告レートについて

丁寧なご回答をありがとうございました。

「外貨預金は金融商品」ですが、「外貨預り金≒現金」なので、現金で米国ETFを購入するには為替差益を所得として認識する必要が無いかもしれない・・・というご示唆でしょうか?
(物分かりが悪くてすみません)

それにしても、多様な解釈が成り立つというのは悩ましい事ですね。
外貨取引を活発化させるためには、ルールをクリアにして欲しいと願うばかりです。

以前、外国税額控除について質問して邪険に扱われたので、腰が重いのですが頑張って税務署に行ってみたいと思います。

最後に一点、「米国ETF購入時の申告レートを120円に」とのアドバイスについて質問させて下さい。
出来るのか否か分からないのですが、それはETF購入時の約定レートが125円だったとしても、120円として申告する、ということなのでしょうか?
(すると差額の5円分の利益を、将来に繰り越す事が出来る・・・?)

もしそうした事が可能なのであれば、あえてETFを特定口座に入れずに、自分で確定申告をした方がメリットがあるかもしれない・・・と思い始めてきました。
(せっかくSBIが特定口座対応を始めたばかりですが)

No:721 2016/01/19 23:32 | KenD #mQop/nM. URL編集 ]

Re: 申告レートについて

> KenD様

たとえば、海外旅行出発前に円貨の現金を米ドルへ120円で両替して、その米ドルを使って旅行中に買い物をしたときに為替が125円だったとしても、為替差益を所得として申告することはないだろうと思います。
米ドル預り金から米国ETFを購入したときも、これと同じ理解が成り立つかもしれないと思っています。

それから、一般口座での取り引きであれば、米国ETF購入時の申告レートを120円にすることはできると思います。
しかし、そのためにあえて特定口座を使わないのは、万人へおすすめはできないですね。

かつて税務関係の仕事をしていて今はリタイアされた方と数年前に出会って、私と仕事でのおつきあいがあるのですが、彼との雑談のときに「われわれのような庶民の税金は、税務署は雑魚程度にしか考えていませんよ」とよく言っています。
そんな話を何度か聞いたので、申告書を作るときは、あまり神経質に考えないように、おおらかな気持ちで、ちょっとくらい自分に都合良く解釈してもいいんじゃないか、そんなふうに考えています。

No:723 2016/01/20 22:04 | 中田たろう #- URL [ 編集 ]

為替差益は特定口座外

>中田様

度重なる回答に感謝致します。

なるほど・・・確かに挙げて頂いた例のような解釈も出来るような気がしてきました。

税務と言うのは、なかなかクリアカットに行かないものなのですね。

ともかく、一般口座なら申告レートを120円に出来る事を知る事が出来たのは、大変勉強になりました。

ちなみに②の外貨預り金のまま保持していた場合に特的鋼材ではどうなるのか、SBI証券に問い合わせてみました。

結果としては、「預り金の為替変動は特定口座内での」
買付・売却ではなく、雑所得なので税金は自分で確定申告して下さい」という事のようです。

ですので特定預かりでも、120円申告レート戦略が使えるかもしれない…と思った次第です。

No:724 2016/01/23 23:23 | KenD #EBUSheBA URL編集 ]

※参考までに、回答を貼らせて頂きます。

特定口座内での計算につきましては、特定預りで買付、売却された場合となります。
ご連絡いただきましたお取引では、特定預りで買付、売却までございませんので、特定口座内で譲渡益税は発生いたしません。よって、特定口座で計算は行いません。
また、外貨の売買は特定口座対象外ですので、特定口座内で計算は行いません。

差額5,000円に対して雑所得として総合課税されるという件につきましては、ご認識のとおりです。雑所得は、特定口座で計算されませんので、お客様ご自身で報告書を基に計算する必要がございます。

No:725 2016/01/23 23:25 | KenD #EBUSheBA URL編集 ]

Re: 為替差益は特定口座外

> KenD 様

SBI証券での確認と情報提供のコメントをありがとうございました。

No:726 2016/01/27 20:35 | 中田たろう #- URL [ 編集 ]

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