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「生活防衛資金」という概念は使わないことにしました

こんにちは。中田たろうです。

インデックス投資ブログを見ていると、「生活防衛資金として生活費の●か月分(もしくは●年分)を確保しています」などのような表現を目にすることが多いです。
私もこれまでは、生活費の6か月分を生活防衛資金として、その2/3を定期預金、1/3をMMFにして管理していました。

しかし、これからは、「生活防衛資金」という概念を、私は使わないことにしました。

「概念を使わない」というだけであって、今まで以上に過剰なリスクを取って運用する、というお話ではありません。
目標のアセットアロケーション、投資ポリシー、投資スタイルは、今までと何も変化しません。

私が目標とするアセットアロケーションは、流動性資産が「生活防衛資金、投資資金、生活費などのすべてを合算」で資産全体の7%です。
流動性資産の一部分だけに「生活防衛資金」という概念を使うことには、私の場合はあまり意味がないだろうと思いました。
アセットアロケーションの目標比率をキープして、自分のリスク許容度の範囲内での運用を心がければ、相場の急落、失業、病気、ケガ、家族の介護など、あらゆるリスクに対応できると、資産運用を8年間行ってきた中で感じています。

実は、そのような考えは、リスク資産での運用を開始した直後から、ずっと心の中に抱いていました。
私の勤労収入、職場、生活、健康状態などが比較的安定していることもあって、かつてリーマンショックでトータルリターンがマイナス40%に落ち込んだときでも、「生活防衛資金があるから安心だ」というような感情を持ったことはこれまで一度もありませんでした。
しかし、「流動性資産を常に総資産の1割程度持っていれば安心だ」という気持ちではいました。
今回はその気持ちをブログの中で表現しよう、そのように思いました。

「生活費の6か月分」としての生活防衛資金の金額よりも、流動性資産の残高(総資産の7%)の方が大きいです。
でも、「生活防衛資金が6か月分では足りていない」ということではありません。

私の場合、すべての流動性資産が、アセットアロケーションの一部で、投資の待機資金でもあるし、生活防衛資金でもあり、生活費も含んでいます。
給与や年2回のボーナスで増えて、投資したり消費したりすれば減ります。
毎月ごとに残高が変動しています。
リスク資産が成長すれば流動性資産を積み増して、株価が調整すれば待機資金を投入します。
「フローとストック」を分けて考えていません。
私個人は、この概念で管理した方が、資産全体のリスク管理がやりやすいと感じています。

独身の一人暮らしで、無駄遣いをしないように心がけているので、毎月の収支の変動は小さいです。
家計簿は付けていませんが、できる限り現金で支払いをしないで、クレジットカードと電子マネーで決済して、その支出記録を毎月残して、毎月の収支を把握しています。
そのようなことを毎月繰り返してきたことで、流動性資産の残高の変動は、ある程度の予測ができるようになっています。
その予測に基づいて、追加投資の金額を調整します。
家計と資産運用が密接にリンクしている今のスタイルは、結婚や子育てをしていると、簡単ではないでしょう。
万人へ安易に推奨できる管理方法ではありません。

今の総資産に流動性資産の目標比率である7%を乗じると、生活費の2年分以上の金額になります。
仮に、緊急時に流動性資産の残高が0円になっても、私は「まったく構わない」と思っています。
手持ちの現金が足りないときにどうすればいいか、保有資産をどのような順番で使うか、誰かにとやかく言われるようなことではなく、それらは私の裁量で決めればいいことで、すべて「自己責任」です。

「緊急時」は、事前に予知できません。
どんな原因で、どんな状況で、そのときの自分の資産、仕事、収入、健康、生活がどうなっているか、その後どうなるか、誰にも見通せません。
そのときどうするかは、そのときの自分が判断するしかありません。
何かをルール化しておいたとして、その通りに実行できるか、私にはさっぱり自信がありません。

万が一、何らかの事情で流動性資産のすべてを使い切ったときは、個人向け国債を中途換金することができます。
仮に株価が急落してリスク資産が大きくマイナスになったときは、おそらく国内債券クラスが目標比率を上回って、リバランスでの売却が必要になります。
個人向け国債は発行から1年経過後であれば、1万円単位で換金でき、概ね4営業日後に受け取りが可能です。

必要があれば、株式クラスの商品もどんどん売却します。
個人型401kの資産は60歳まで現金化できませんが、特定口座や一般口座の資産は、たとえリターンが大きなマイナスであっても、躊躇なく売却すればいいことです。

緊急時は、そのような柔軟な思考、判断をすればいいだろう、という程度にしか考えていません。
「柔軟さ」には「リスク」が伴いますが、それでもまったく構わないだろうと思っています。
様々な状況が落ち着いてから、アセットアロケーションを再構築(今とは違う比率になるかもしれませんが)すればいいでしょう。

インデックス投資ブログで、アセットアロケーションを公開されている方は多いですが、そのアセットアロケーションに生活防衛資金を含んでいるのは少数のようです。
「生活防衛資金」と「無リスク資産」と「リスク資産」の3つに分けて、ていねいに資産管理されている方もいらっしゃいます。
パートナーのいる場合で、世帯全体のアセットアロケーションなのか、ブログ主の裁量の範囲内だけのアセットアロケーションなのか、無リスク資産を含んでいるか否か、住宅ローンなどの負債の有無などが、きちんと明示されていないものもあります。
アセットアロケーションの公開範囲は、様々な事情への配慮が必要なこともあるでしょう。
配偶者がいる場合に、二人の間で資産を別管理されていることもあるでしょう。
資産の管理方法はそれぞれの世帯で決めればいいことですが、そのあたりの関係性が整理されていないと(整理するのが簡単ではないケースもあるだろうと想像しますが)、その世帯全体のリスク許容度を整理するのは簡単ではないと思います。
読者のみなさまは、それらの違いを整理して、混乱しないようにしてください。

家族の有無、健康状態、就労状況などは一人ひとりで異なりますし、資産運用についてはいろいろな考え方があるので、どちらが優れているというような議論は不毛でしょう。
自分が取れるリスク、取れないリスク、その見極めを「自己責任」で判断することが、大事だと思います。
その判断が、生活防衛資金の金額や比率、アセットアロケーション、どこまでをブログの記事にするか、などなどに反映されるのでしょう。
投資のリスクは、慎重にご判断ください。

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2015/07/15 09:00 | 投資についての雑感COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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