CMAMシリーズの信託報酬のうち中央三井AMの取り分 中田たろうの投資日記 ブログパーツ アクセスランキング

CMAMシリーズの信託報酬のうち中央三井AMの取り分

こんにちは。中田たろうです。

いくつかの投資ブログで紹介されていますが、中央三井AMで低コストのインデックスファンド4本が設定され、今月下旬から販売が開始されるようです。
販売会社からの正式な発表はまだないので、ちょっと「先走り」かもしれませんが、この新しいファンドについて調べてみました。

<4/22追記>

本日からSBI証券でノーロードでの取り扱いが始まりました。
中央三井AMでは、専用サイトが開設されています。

 中央三井AM「インデックスファンド“e”シリーズ」
 http://www.cmam.co.jp/lp_e/index.html


インデックス投資家が最も気になるのは、やはり信託報酬などのコストです。
信託報酬は、「販売会社」(証券会社や銀行など)と「委託会社」(運用会社)と「受託会社」(通常は信託銀行)の三者ごとの「取り分」の比率が、あらかじめ決められています。
信託報酬が低くなれば、三者のうちのどこか(あるいはすべて)の取り分が減ることになるのですが、CMAMシリーズはどこが削られているのかを、既存のインデックスファンドと比較してみようというのが、今回のエントリの主旨です。

中央三井信託AMのCMAMシリーズ、三菱UFJ投信のeMAXISシリーズ、住信AMのSTAMシリーズの3シリーズに、三井住友AM(SMAM)の「国内株式指数ファンド(TOPIX)」と「外国株式指数ファンド」も加えて比較してみました。

 (表1)国内株式【TOPIX】
  CMAM eMAXIS STAM  SMAM 
 販売会社 0.1995%0.18375%(50億円未満の部分)
0.19245%(50~100億円の部分)
0.20475%(100億円以上の部分)
0.2205%0.1890%
委託会社0.1470% 0.18375%(50億円未満の部分) 
0.17325%(50~100億円の部分)
0.16275%(100億円以上の部分)
0.2100%0.1890%
受託会社0.0420%0.0525%0.0525%0.0420%
合計0.3885%0.4200%0.4830%0.4200%

 (表2)国内債券【NOMURA-BPI総合】
  CMAM  eMAXIS  STAM 
 販売会社 0.1995% 0.18375%(50億円未満の部分) 
0.19245%(50~100億円の部分)
0.20475%(100億円以上の部分)
0.2100%
委託会社0.1470%0.18375%(50億円未満の部分)
0.17325%(50~100億円の部分)
0.16275%(100億円以上の部分)
0.2100%
受託会社0.0420%0.0525%0.0420%
合計0.3885%0.4200%0.4620%

 (表3)外国株式【MSCIコクサイ】
  CMAM  eMAXIS  STAM  SMAM 
 販売会社 0.2835% 0.2835%(50億円未満の部分) 
0.2940%(50~100億円の部分)
0.3045%(100億円以上の部分)
0.3675%0.2310%
委託会社0.1785%0.2835%(50億円未満の部分)
0.2730%(50~100億円の部分)
0.2625%(100億円以上の部分)
0.3465%0.2310%
受託会社0.0630%0.0630%0.0630%0.0630%
合計0.5250%0.6300%0.7770%0.5250%

 (表4)外国債券【シティグループ世界国債インデックス】
  CMAM  eMAXIS  STAM 
 販売会社 0.2835% 0.2835%(50億円未満の部分) 
0.2940%(50~100億円の部分)
0.3045%(100億円以上の部分)
0.3150%
委託会社0.1995%0.2835%(50億円未満の部分)
0.2730%(50~100億円の部分)
0.2625%(100億円以上の部分)
0.3150%
受託会社0.0420%0.0630%0.0420%
合計0.5250%0.6300%0.6720%

こうして比較をしてみると、CMAMシリーズの特徴として、販売会社と受託会社の信託報酬の取り分は既存のインデックスファンドと大きな違いはないものの、委託会社の取り分を削ることで、トータルとして信託報酬を低くしていることが分かります。

販売会社の立場で考えれば、自分たちの取り分はそれほど変わらないので、STAMやeMAXISシリーズを扱っている会社であればCMAMシリーズも販売する可能性が高いように思えます。
それに対して、委託会社の取り分は既存のファンドより小さいので、中央三井AMは「薄利多売」でいかなければ赤字になることが予想されます。
つまり、中央三井AMとしては投資家からの支持を積極的に集めて、ファンドの純資産額を増やしていかなければならないはずです。
中央三井AMの「本気度」はまだ窺い知ることはできませんが、「かなり高そうだ」と言えるかもしれません。
期待したいところです。

CMAMシリーズは、ファミリーファンド方式で運用されます。
そのマザーファンドは十分な実績があり、純資産額は、国内株式=約2000億円、国内債券=2000億円強、外国株式=約3000億円、外国債券=4500億円強です。
ちなみに、eMAXIS先進国株式のマザーファンドは1000億円強、STAMグローバル株式もマザーファンドは1000億円強です。

STAM新興国株式やeMAXIS新興国株式がそうであったように、設定直後の新しいファンドは「その他コスト」が割高になるケースが多いですが、マザーファンドがこれだけの大きな規模であれば、「その他コスト」はそれほど高くならないのではないかと思います。
これは私の個人的な予想なので、慎重に判断したい方は、来年2月の決算日以降に公開される運用報告書を確認してからでも、遅くはないでしょう。

CMAMシリーズは、信託財産留保額もゼロなので、ETFへのリレー投資でも使い勝手がよさそうです。
今、私は国内株式と外国株式ではeMAXISシリーズを積み立てていますが、取り扱いが始まれば、新規の積み立て分はCMAMシリーズを検討したいと思っています。

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コメント

こんにちは。
いつも有意な記事の更新、どうもありがとうございます。

現在わたくしはeMAXISシリーズの投信を積み立てて購入していますが、CMAMシリーズへの乗り換えも検討したいと思っています。

No:376 2010/04/22 12:50 | スミス #- URL [ 編集 ]

> スミス様

コメントありがとうございます。
記事の内容がお役に立てば幸いです。
低コストのファンドが増えるのは、嬉しいですね。

No:377 2010/04/23 21:00 | 中田たろう #- URL [ 編集 ]

なるほど、こういうような切り口で

比べるわかりやすいですね。

とても参考になりました。

わたしも購入を検討したいと思います。

No:378 2010/04/24 02:30 | 4460n #- URL編集 ]

> 4460n様

コメントありがとうございます。
SBI証券以外にも販売会社が増えれば、たくさんの人が買いやすくなるので、期待したいなと思っています。

No:379 2010/04/25 20:57 | 中田たろう #- URL [ 編集 ]

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