日興AMの外国株式ETFは配当金が二重課税 中田たろうの投資日記 ブログパーツ アクセスランキング
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日興AMの外国株式ETFは配当金が二重課税

こんにちは。中田たろうです。

MSCIコクサイとMSCIエマージングに連動する2本の新しいETFについて、日興アセットマネジメント(AM)と東証のウエブサイトに掲載された資料を熟読したうえで、日興AMへ質問の電話をしました。

前回のエントリでも少し触れましたが、このETFについて私が懸念していたのは、「株式の現物から得られた配当金には、現地で外国税が課税され、国内の分配金と二重課税になるのではないか」ということでした。
結論を先に書くと、残念ながら、ほぼその通りでした。
信託報酬が年率0.2625%で非常に低いものの、二重課税以外にもマイナス要因があってリターンが削られてしまい、既存の海外ETFやインデックスファンドに比べて不利になる可能性が高いことが見えてきました。

電話での質問によって、重要な情報がいくつか得られましたので報告します。

ETFの価格は1口1,000円前後。
最低取引単位が10口で、1万円前後から売買が可能。

「ファンド・オブ・ファンズ形式」のETF。
ETFが投資するファンドは国内籍で、株式の現物と先物で運用する。

ETFが投資するファンドが株式の現物から得た配当金は、ETFの運用費用を控除後に、原則として全額を分配する。

現物の配当金収入には現地で課税され、その税コストは投資家が間接的に負担することになる。
米国株の場合、外国税の税率は30%。

運用効率を高めるために、ETFが投資するファンドは先物の比率を高くする。
ただし、先物がどのくらいの比率になるか、事前にはわからない。

以上が日興AMへ電話で質問をして、明らかになったことです。

<1/13追記 先物に関しての記述を含めて、太字部分は一部を修正しました>

上記を私なりにまとめると、以下の2点が気になります。


 1.現物で運用する部分は配当が二重課税になり、米国株の場合は配当金の外国税(税率30%)を間接的に負担することになる
 2.先物の比率を高くして運用効率を高めたとしても、現物の裏付けがないことで何か問題は生じないのだろうか

ちなみに海外ETFでは、2009年の分配金利回りが先進国株式のTOKで年率2.4%、エマージング株式のVWOやEEMで年率1.3%前後でした。
米国以外の株式で外国税の税率が何パーセントになるかは不明ですが、米国同様にすべて30%だとすれば、「MSCIコクサイ」で年率0.7%強、「MSCIエマージング」で年率0.4%前後、現物で運用する部分は実質的にコストアップすると推測できます。

海外ETFは「現物がほぼ100%」です。
米国ETFでは、ETF内部で配当金に課税はされません。
分配金は米国で10%が源泉徴収され、さらに国内で10%が課税されますが、外国税額控除の確定申告を行えば、所得の状況によっては米国税の一部(または全額)を取り戻すことが可能です。
それに対して配当金の30%が外国で引かれて、これを取り戻すことができない日興AMのETFは、非常に不利です。

したがって、数十万円単位のまとまった金額を投資して長期保有する場合は、取引手数料が割高でや為替手数料が必要だとしても、TOK(MSCIコクサイ連動)やVWO(MSCIエマージング連動)のほうが、相対的には高いリターンを得られる可能性が高くなります。

外国株式ETFの「配当金への二重課税」は、国内の運用会社には回避することができない「ハードル」のようです。
(詳細は下記の関連エントリを参照ください)

 09/12/20 外国籍ならば「まともなETF」の国内上場は可能性がありそう?
 http://nakatatarou.blog110.fc2.com/blog-entry-568.html

国内籍で公募の投資信託では、国内に居住する人が国内の銀行や証券会社で取り引きすることになるので、税務処理の流れが明確です。
投信が保有する外国株式の配当金は、いったん現地で課税されますが、ファンドの内部で外国税額控除の手続きを行うことで、二重課税を回避しています。
しかし国内籍のETFの場合は、海外の投資家が直接東証で売買することが可能です。
分配金の租税関係のリスクがあるため、外国税額控除の手続きができる権利を「放棄」しているのではないかと推測します。

また、ETFの中身で先物の比率が高いならば、自分でCFDなどに投資して、既存のインデックスファンドと併用したほうが、このETFよりもコスト的に有利になるかもしれません。
(CFDにはETFとは違うリスクもあるので、積極的には推奨しませんが…)

さらに、ETFは基準価額と取引所価格がかい離するリスクがあります。
このETFはファンド・オブ・ファンズなので、ETFと株式の現物バスケットとの交換や追加設定によって機関投資家が裁定取引を行うことができません。
かい離が大きくなって、NAVよりも割高な価格で購入したり、あるいは割安な価格で売却するハメになり、本来ならば得られるはずのリターンを失う場合があるかもしれません。

たとえば、1/6の東証のETFで調べてみると、インドETF(1678)の終値は基準価額から上方へ3.55%もかい離していますし、ブラジルETF(1325)は逆に下方へ3.50%のかい離になっています。
これらのETFの信託報酬は年率1%弱なので、3年分の信託報酬よりもかい離幅が大きいということになります。

MSCIコクサイやMSCIエマージングではどうなるか、運用や取り引きの状況を少なくとも1年は見て、実績で判断しないと、このあたりの評価はできないと思います。

それから、いろいろな質問をした中で明らかになったことですが、信託報酬以外の「その他費用」を、ETFの場合も投資家が負担しているとのことでした。
投資信託の「隠れコスト」のことは、過去のエントリでも何度か話題にしてきましたが、ETFにも「隠れコスト」があることは、うかつにも私は「ノーマーク」でした。
(ETFの「隠れコスト」についての詳細は、後日のエントリに譲ります)

MSCIエマージング連動のETFは、非常に割高な「隠れコスト」になるかもしれません。
STAMシリーズ、年金積立シリーズの新興国株式ファンドで、「隠れコスト」が割高であったことをふまえれば、その可能性は否定できないでしょう。
この点も、1年後の決算状況を見なければ判断できません。

信託報酬が年率0.2625%と低コストであっても、様々な要因によって海外ETFよりも相対的に低いリターンになる可能性が高く、既存のインデックスファンドと比較しても明確なメリットは見当たらないというのが、このETFに対する私の個人的な評価です。
下落時に信用売をするくらいしか(私はやりませんが)、使い道は想定できません。
このETFの上場がきっかけになって、ネット証券で海外ETFの取引手数料が値下げされたり、eMAXISシリーズを下回る低コストのインデックスファンドが新規設定されたりする「呼び水効果」がもしかしたら期待できるかもしれない、という程度でしょうか。

金融商品は、仕組みがシンプルで中身が分かりやすいものがベターです。
このETFは「税務関係が複雑」で、先物の比率やNAVとのかい離など「事前には明確にならないこと」や「わかりにくいこと」がいろいろあるので、まだ上場していない今の時点では、万人に広く推奨できるような商品とは言えないと思います。

山崎元氏あたりが、このETFを推奨するような文章を書かないか気がかりです。
投資商品の税金に関して、同氏は故意に論評を避けている気配がします。
同氏は昨年、「上場外債」の分配金の課税コストを無視して、信託報酬の低さだけで高い評価をしていました。
しかし、投資商品を選択するときには、税金がリターンへ及ぼす影響についても、十分に検討をする必要があると私は思うのですが…。

なお、このエントリの内容は、私の個人的な憶測を含んでいます。
日興AMの担当者が、事実と異なる回答をしている可能性もあります。
「投資判断は自己責任」の原則を、くれぐれもよろしくお願いします。


<1/26 22:25追記>

「QUICK Money Life」に、二重課税問題に関する記述を含む記事が掲載されています。

 投信ニューフェース『上場MSCIコクサイ株』『上場MSCIエマージング株』(日興AM)
 http://money.quick.co.jp/fund/selection/141.html

この記事には、コメントで鶏の香草焼きさんが指摘された、米国ETFの「三重課税」に言及している記述もあります。

現在国内で購入できる米国籍ETFにおいても、組み入れ株式の配当金に関し、米国からみた米国株以外の海外株については、租税条約に基づく源泉税を納めるのが一般ルールのようだ。このため、ETFの分配原資となる株式配当金については、米国株以外は一定の税率による源泉課税額を差し引いた(徴収後の)配当金がETFの分配原資に回る。米国籍ETFに関し、日本居住者が海外株式配当金に対する源泉税を取り戻すための制度上の一般的な手段は存在しないとみられる。

私にとっては、この内容のほうが「衝撃的」です。
「ETFの内部で支払われている米国株以外の現地源泉税」は、Expense ratioに含まれているか、それとも米国にも外国税額控除に相当する税還付の仕組みがあってコスト外になっているか、バンガードやiシェアーズへ確認が必要ですね。


<1/29 19:50追記>

今まで、ファンド内部での現物株の配当の税務のことが話題の中心になっていましたが、このETFが「先物を中心に運用」するならば、先物の税務を確認する必要があると気が付きました。

個人投資家が国内で株価指数先物を取り引きする場合は、税率20%の申告分離課税、海外で証券口座を開設して売買したときは総合課税の対象になります。
ファンドの場合にどのような税務になるか(現地と国内でそれぞれ課税があるかどうか、ある場合の税率は何パーセントか)は不明ですので、週明けに日興AMへ電話して質問をしてみたいです。
たとえばETFの内部で先物の収益に10%課税されるとすれば、先物で年率5%のリターンを得た場合は、年率0.5%の税コストが必要という計算になります。
現物株の配当についても詳細を勉強しているところですので、それらの結果は新しいエントリにまとめたいと考えています。
関連記事

2010/01/08 09:00 | ETF・インデックスファンドCOMMENT(17)TRACKBACK(9)  TOP

コメント

はじめまして。こちらのブログで琉球銀行を知って、外国株式を利用させていただいているものです。先物について1点気になることがあったのでコメントさせてください。例えば、現在の日経225先物の例ですが、3月限(3月第2金曜決済)と6月限(6月第2金曜決済)では、6月限が約50円~60円ほど安いです。これは配当落ちが加味された結果です。ですので、先物で運用される部分については、配当の課税はある程度避けられるのでは無いでしょうか。長文失礼いたしました。

No:211 2010/01/08 12:52 | takotako #- URL [ 編集 ]

 極めて質の高い有意義な情報を掲載くださり誠にありがとうございました。

 私は、この情報を参考にした結果、これからも当面は海外ETFで行こうと考えております。

 大変勉強になりました。これからも応援いたします。よろしくお願い致します。

No:212 2010/01/08 16:10 | 愛読者 #- URL [ 編集 ]

先物価格は配当込みの価格なので、配当金分損するわけではないと思いますが。。

No:213 2010/01/08 22:23 | 読者 #- URL [ 編集 ]

分配金の課税コストを考えても、売買手数料と信託報酬をトータルに考えれば国内ETFに軍配が上がるような気がします。
このあたりは山崎氏がインデックスナイトで述べてくれるでしょう^^(楽天証券のバイアスがなければ・・)

No:214 2010/01/08 23:07 | 預金王 #- URL編集 ]

最近、投資に興味を持ち中田さんのブログをはじめ、いろいろなブログを参考にさせていただいております。

今回のETFの件、他のブログでも取り上げられており、リレーする場合は・・・などと考えておりました。

難しくて詳細までは、良く理解できておりませんが、熟考すべき事が沢山あると言うことがすごく良くわかりました。

いつも、ブログを見させていただき、とても勉強になります。
応援しております。ありがとうございます。

No:215 2010/01/08 23:10 | RSS Reader #- URL [ 編集 ]

はじめまして。
水瀬さんのブログの紹介からお邪魔しました。
とってもためになる記事だったので、私のブログでも紹介してしまいました。
(不都合があれば削除いたします)


細かい点は完全に理解できていないのですが、隠れコスト、二重課税の件はとても参考になりました。


これからもよろしくお願いします。では失礼します。

No:217 2010/01/09 05:31 | ♪やまけん♪ #- URL編集 ]

僕も、水瀬さんのブログから来ました。

税制について色々勉強させていただきました。また、海外ETFと海外インデックスファンドの差分も勉強させていただきました。ありがとうございます。

No:218 2010/01/09 09:10 | 矢向 #Ji7woxQg URL編集 ]

> みなさま

たくさんのコメントとトラックバック、深く感謝申し上げます。
私は連休も出勤で、昨日は急に予定外の業務も割り当てられて、仕事が慌ただしくなってしまいました。
月曜日には今の状況が一段落しますので、火曜日以降には、先物に関する部分など不正確と思われる文章は修正したいと思います。

なお、私は先物についてはやや不勉強なところもあります。
たいへんあつかましいお願いで恐縮ですが、「こう修正すれば正確になる」と詳しい方にご助言いただければ、たいへんありがたいです。
どなたかご親切な方がいらっしゃれば、何とぞよろしくお願い申し上げます。

No:220 2010/01/09 23:16 | 中田たろう #- URL [ 編集 ]

お尋ねします

いつも読ませていただいています。
この2重課税の問題は他の国内上場の外国ETFにも当てはまることなのでしょうか?

それともそれぞれのETFごとに異なる問題なのでしょうか?

No:221 2010/01/10 09:16 | 読者2 #- URL [ 編集 ]

> 読者2様

コメントありがとうございます。返信が遅くなりまして失礼しました。
国内上場ETFの二重課税の問題は、当てはまる場合と当てはまらない場合があると思われます。
詳しくは関連エントリで言及していますので、
http://nakatatarou.blog110.fc2.com/blog-entry-568.html
上記を参照ください。

No:225 2010/01/12 20:48 | 中田たろう #- URL [ 編集 ]

このETFで先物を利用することについて懸念されているとのことですが、投資信託の場合はこれは通常行われていることです。実際、STAMやeMaxisなどのインデックス投信も同様の手法を使っています。心配するに及ばないと思います。

投資信託で先物を利用する理由は、申し込みと解約に対応するために常にキャッシュポジションを持つからです。先物を利用しないと、その分だけ投資比率が下がってしまいます。たとえば運用資産の3%程度をキャッシュで持つと株式に投資できるのは97%で、これでインデックスをトラックするのは難しいわけです。そこでレバレッジのきく先物を組み入れることによって実質投資比率を100%近辺に保つわけです。

当然、現物拠出のETFでは申し込みや解約は考えなくてよいので先物を入れる必要はありません。

なので、先物を組み入れても通常の海外株式投信と同程度だと考えられ、あまり気にかける必要はないと思います。

あと、premium/discountのことは私も気になりますが、EDINETの有価証券届出書によると、10万口単位で販売会社から「基準価額」での購入・解約が可能なようです。解約の場合は信託財産留保が0.3%かかりますが。

ということは市場価格が基準価額を上回る場合(premiumがつく場合)は、販売会社から基準価額で購入し、マーケットで売却するという裁定取引が可能になります。逆にdiscountが付いている場合はその割合が信託財産留保額を超えていないと裁定が発生しません。

まあ、安いほうにぶれるのは積み立てている投資家にとっては良いことなので(私もそうです)これは問題ないと思います。

No:235 2010/01/16 08:01 | 鶏の香草焼き #eMkLRZRc URL [ 編集 ]

もうひとつ、気がついたことなのですが、
>米国ETFでは、ETF内部で配当金に課税はされません。
というのは若干不正確で、正確には
「米国籍ETFが保有する米国株の配当金に課税はされない」です。なので米国株にしか投資しないVTIやIVVでは配当金は源泉徴収されずETFにそのまま渡ります。課税はETFからの分配金に対してのみ発生します(米国で10%、日本でその残りに10%)。

これに対して米国から見た外国(欧州、日本、新興国)の株式を保有する米国籍ETF(VT,VWO,EFA等)では、その配当に対して現地で源泉税を徴収される場合があります。ETFから分配されるのはその税を差っぴかれた後の配当分です。これに米国の税金と日本国内の税金がかかってくるわけなので、実際には3重課税されています。たとえばVWOの場合、annual reportを見ると平均およそ10%程度すでに現地で課税されているようです。この後に米国で10%、日本でその残りに10%課税となります。

なので米国株式に投資する場合は米国籍ETFが有利かもしれませんが、新興国、欧州の場合は微妙なところだと思います。

>配当金の30%が外国で引かれて、これを取り戻すことができない
ダウETFのようにケイマン籍のファンドではないので日興のETFでも外国税額控除が利用できる可能性も十分あると思います。(総合課税になって住民税まで取られてしまうので大した額は戻ってこないかもしれませんが)。通常の投資信託ではファンド内で外国税額控除手続きを行っているようですが、それを行わず、投資家にやらせる、というスキームはありだと思います。

私も今まで米国ETFを利用してきましたが、日興のこのETFにはかなり期待しています。為替の手数料や手続きが不要というのは大きな魅力です。また、平成24年度からの非課税口座の利用も可能でしょうから、今後の投資分はこちらに振り分けるという選択肢は十分考慮に値すべきでしょう。

No:236 2010/01/16 09:12 | 鶏の香草焼き #- URL [ 編集 ]

> 鶏の香草焼き様

いろいろと貴重なご意見ありがとうございます。
とても勉強になります。

【ETFで先物を利用することについて】
投信で先物を利用する場合、運用報告書などを見ますとその比率は数パーセント程度ではないかと思います。
日興AMの新しい外国株ETFの場合、担当者は「先物を高い比率で」と言っていたので、数十パーセント程度は入れるつもりではないかと推測しています。
極端な例で「先物がほぼ100%」の場合に、コストやリターンがどうなるのか、私は知識がないので、ご教示いただければ幸いです。

【外国税額控除が利用できる可能性について】
このETFはファンド・オブ・ファンズ形式で、「ETFが投資しているファンドの内部で外国税が源泉徴収されている」ことになります。
「投資家-ETF-ファンド-現物」という多階層構造なので、直感的にはできないような気がしますが、要確認ですね。

【平成24年からの非課税口座の利用について】
「既存のインデックス投信と比較してどうなのか」がポイントになるでしょう。
あるいは、平成24年までにはeMAXISシリーズよりも低コストな投信が販売されている可能性もあります。
海外ETFを利用している投資家も、非課税口座の利用は要検討でしょうから、そのときにベターな商品を選択したいです。

No:240 2010/01/16 22:49 | 中田たろう #- URL [ 編集 ]

今頃コメントもなんですが、1月26日に楽天証券で「MSCI-KOKUSAI、MSCI-エマージングETF」上場記念セミナーが開催されました。現在も楽天証券ホーム > 投資を学ぶ > 勉強会ビデオ再放送、で視聴することができます。
2重課税問題について意外に詳しく日興側より説明があります。それによると確定的なことは言えないが、米国籍などのETFと比較しても案外税制上そう変わりない仕組みのようです。ぜひ確認をお勧めします。

No:265 2010/01/27 23:03 | ogachi #- URL [ 編集 ]

> ogachi様

情報提供のコメントありがとうございます。
先ほど再放送を視聴しました。

講師の説明では、配当の現地源泉税の税率が省略されていましたが、米国株の場合、1680は税率30%、国内籍の非上場投信は10%、米国ETFは10%になると思います。
仕組みは似ていても、違いは小さくないようです。

No:271 2010/01/28 22:07 | 中田たろう #- URL [ 編集 ]

結局運用の一部を、1680にしてしまいました。

指値で買えるので気分的に多少いいのですが、、、

売買の板が薄いですね。

http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=1680.t


エクスペリエンスレシオ?信託報酬が0.35%なので、日本で扱っている投信の中ではかなり信託報酬が安い?っと思っていますが・・・

No:466 2010/09/26 10:43 | 矢向 #Ji7woxQg URL編集 ]

> 矢向様

コメントありがとうございます。

1680については「流動性に乏しく取引価格とNAVにかい離が生じやすい」という問題があります。
NAVより1%でも高い単価で購入すれば割高な買い物になってしまい、信託報酬の低さを吹き飛ばしてしまいます。

ETFの中身が「ほぼ先物100%で運用されている」のも、私は信頼を置けません。
相場の急変時にETF内部で先物のポジションをロールオーバーする必要が生じたとき、トラッキングエラーが生じるリスクが高いような気がします。
最低でも数年は運用の実績を見ないと、判断が難しいと思っています。

No:468 2010/09/27 22:56 | 中田たろう #- URL [ 編集 ]

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