09年5月のリレーの手順
こんにちは。中田たろうです。
今月実施予定の海外ETFへのリレーを、5/22に実行することに決めました。
(株価が大きく下落すれば「延期」も検討しますが)
今回は、2万米ドル相当分をリレーします。
今月になって株価が急騰して、積み立てたファンドの評価額はほぼ2万ドルになったので、すぐにでもリレーを実行するのがベストな状況です。
しかし、リレーは手間と時間がかかり、「じっくり落ち着いて取り引きしたい」と思っているので、仕事の忙しさや個人的な予定との兼ね合いを考えて、実行日を再来週にしました。
今回はリレーする金額も大きいですが、リレーをするファンドの数も多いので、手順を整理してみました。
実行日から「逆算」して、ファンドの売却、約定、受渡日、そして海外ETFを購入するSBI証券の口座への資金の移動など、「リレーに必要な日数」を確認しました。
「備忘録」というよりも「チラ裏」に近い内容ですが、海外ETFへのリレー投資を実行されようとしている方には参考になるかもしれません。
海外ETFの購入を予定している5/22にタイミングを合わせて、ファンドの売却資金をSBI証券の口座へ集めるには、どのようなスケジュールで売却と資金の移動をすればいいか、調べてみました。
(表1)EFA=米国以外の先進国株式=へのリレーを予定しているファンド
取引 会社名 | 銘柄名 | 受渡日 (約定日 から) | 5/13 (水) | 5/14 (木) | 5/15 (金) | 5/18 (月) | 5/19 (火) | 5/20 (水) | 5/21 (木) | 5/22 (金) |
SBI 証券 | ETF (1306) | 3営業 日後 | 売却 ・ 約定 | FXへ 振替 | ||||||
STAM グロー バル 株式 | 3営業 日後 | 売却 | 約定 | |||||||
マネッ クス 証券 | STAM グロー バル 株式 | 3営業 日後 | 売却 | 約定 | 21時 までに 出金 指示 | 受渡日 ・ 指定 銀行 口座へ 入金 ・ FXへ 振替 | ||||
トヨタ バン ガード ※ | 3営業 日後 | 売却 | 約定 | |||||||
インデ ックス ファンド TSP | 3営業 日後 | 売却 ・ 約定 | ||||||||
フィデ リティ 証券 | STAM グロー バル 株式 | 3営業 日後 | 売却 | 約定 | ||||||
STAM TOPIX | 3営業 日後 | 売却 ・ 約定 | ||||||||
FWF ヨーロ ピアン グロース | 4営業 日後 | 売却 | 約定 | |||||||
野村 ほっと ダイレ クト | ETF (1306) | 3営業 日後 | 売却 ・ 約定 | 受渡日 ・ 出金 ・ FXへ 振替 |
(表2)VWO=新興国株式=へのリレーを予定しているファンド
取引 会社名 | 銘柄名 | 受渡日 (約定日 から) | 5/13 (水) | 5/14 (木) | 5/15 (金) | 5/18 (月) | 5/19 (火) | 5/20 (水) | 5/21 (木) | 5/22 (金) |
SBI 証券 | STAM 新興国 株式 | 4営業 日後 | 売却 | 約定 | FXへ 振替 | |||||
新興国 アクティブ ファンド | 5営業 日後 | 売却 | 約定 | |||||||
マネッ クス 証券 | STAM 新興国 株式 | 4営業 日後 | 売却 | 約定 | 21時 までに 出金 指示 | 受渡日 ・ 指定 銀行 口座へ 入金 ・ FXへ 振替 | ||||
年金積立 新興国 株式 | 4営業 日後 | 売却 | 約定 | |||||||
フィデ リティ 証券 | STAM 新興国 株式 | 4営業 日後 | 売却 | 約定 | ||||||
年金積立 新興国 株式 | 4営業 日後 | 売却 | 約定 | |||||||
FWF エマー ジング | 4営業 日後 | 売却 | 約定 | |||||||
新興国 アクティブ ファンド | 5営業 日後 | 売却 | 約定 | |||||||
丸三 証券 | KODEX 200 | 3営業 日後 | 売却 ・ 約定 | 16時 までに 出金 指示 | ||||||
イー バンク 銀行 | 新興国 アクティブ ファンド | 4営業 日後 | 売却 | 約定 | 受渡日 ・ 出金 ・ FXへ 振替 | |||||
新興国 アクティブ ファンド | 6営業 日後 | 売却 | 約定 |
「分散投資の悪いポートフォリオの見本」みたいに(笑)、同じファンドが複数の口座に「分散」されています。
「手数料キャッシュバック」や「現金プレゼント」などのキャンペーンの条件を満たすために、仕方なく「分散」した結果がこうなっているだけですので、マネをしないでください。
ファンドごとに、約定から受渡日までの日数が微妙に違います。
同じSTAMシリーズのファンドでも、STAMグローバル株式とSTAM新興国株式の日数が1日違うので、リレーするときは注意が必要ですね。
金融機関の間で資金を移動するときは、その手続きの手間も考慮する必要があります。
SBI証券で国内株式や投資信託を売却して、その資金をSBI FXへ振替する場合は、定められた受渡日の1営業日前(正確には2営業日前の15時以降)に振替が可能になり、現引の資金に充てることができます。
時間損失を小さくすることができるので、ちょっとしたメリットですね。
上記の表の通りにリレーを実行すれば、1週間以上前からファンドの売却を始めなければなりません。
「売却して海外ETFを購入するまでの間に株価が大きく上昇するリスク」が心配です。
昨年11月に1万米ドル分をリレー投資をしたときは、「生活防衛資金」を一時的に流用して、手持ちのキャッシュで海外ETFを購入して、同じ日にファンドを売却することで、「時間損失」を最小にするように「工夫」をしました。
しかし、今回は2万ドルなので、さすがにそれだけのキャッシュを用意することはできません。
「先にファンドを売却して、その資金で海外ETFを購入する」しか手立てがなさそうです。
しかし、80万円分ならば手持ちのキャッシュを一時的に流用可能なので、「次善の策」として次のような手立てを考えました。
1.リスク=値動きのぶれ幅=は、先進国株式より新興国株式の方が大きい
2.新興国ファンドは約定から受渡まで日数がかかる
3.そこで新興国株式ファンドは、海外ETFの購入日と同じ日に売却して、時間損失を最小にする
4.先進国株式のうち、フィデリティ証券と野村ほっとダイレクトのファンドも、同様に海外ETFの購入日と同じ日に売却
5.先進国株式のうち、SBI証券とマネックス証券のファンドは、(表1)のとおりに売却を実行する
このようにすれば、すべてのファンドが同じ週の売買で完了できるので、「空白期間」は必要最小限にとどめることができます。
ちなみに、私は海外ETFへリレーするときは、SBI証券のFXで「現引」を利用することで、為替手数料を節約しています。
通常の為替取引では、1米ドルあたり片道0.25円の為替手数料が必要ですが、FXの現引ではスプレッドの0.01円だけです。
1万米ドルを取り引きしても、手数料はたったの100円なので、とてもお得です。
ただし、現引は「1万米ドル単位」でしか取り引きできませんし、FXの取引・注文方法と商品の仕組みをきちんと理解することが必要でしょう。
為替レートが変動するリスクを考えて、(1)5/20と(2)5/22にそれぞれ1万ドルずつ、2つの買いポジションを持って、それらを5/22に現引するつもりです。
今回のリレーでは、現引した2万ドルと海外ETFの分配金500ドル弱を「再投資」して、EFAを16,000ドル強、VWOを4,000ドル強、それぞれ購入します。
米国ETFの取引手酢料は、SBI証券の場合、1注文につき1,000口まで26.25ドルですので、今回は2銘柄で52.5ドルが必要になります。
インデックス投資家の中には、「手間やコストをかけてまで、海外ETFへリレーしなくてもよい」という意見の方もいます。
「インデックスファンドでホールド」することは、もちろん一つの考え方として私は否定をしません。
ご自身がリターンとコストとリスクを十分に理解して、納得して投資をしているのであれば、海外ETFへリレーをするかしないか、どちらでも問題はないと思います。
私は「長生きリスク」を考えて、「50年以上たっても魅力が色あせないファンド」へ投資したいと思っています。
50年後、STAMシリーズのファンドが、日本では「時代遅れの商品」になっている可能性は否定できないでしょう。
これに対して米国ETF(とくにバンガードのETF)は、圧倒的な低コストで、世界的には「インデックス投資で主役級の役割」を長く続ける可能性が高いだろうと思っています。
それに、インデックス投資は「退屈」に感じるときがありますが、海外ETFへのリレーは、考えること、やるべきことがたくさんあって、「退屈しのぎ」には最適です(笑)
「あと○万円増えればリレーできる」と考えると、投資へのモチベーションもアップします。
今回のリレーは、5/18にマネックス証券でファンドの売却からスタートします。
リレー投資の結果は、終了後に報告します。
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2009/05/08 09:00 | ETFへのリレー | COMMENT(0) | TRACKBACK(0) TOP
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