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個人型確定拠出年金の運用先を決めました

こんにちは。中田たろうです。

09/03/27「個人型確定拠出年金の加入を検討」の続編のエントリになります。
今回のエントリでは、SBI証券、スルガ銀行、鹿児島銀行、百五銀行の4社で運用管理機関の検討をすすめます。
私が最も重視するのは「コスト」ですが、個人型401kのコスト構造はやや複雑なので、細かい点まで比較をしてみました。

個人型401kで運用するなら、私は「全額を外国株式クラス」と考えています。
「401kでの売却差益は非課税」というメリットを最大限に生かすならば、期待リターンの高い株式クラスで運用するのが最も効果的です。

なお、誤解のないように申し添えれば、私は「401k以外の資産も含めたアセットアロケーション」で自分の資産運用を考えています。
401kだけの運用を考える「部分最適」ではなく、すべての金融資産を合わせた「全体最適」で資産運用を考えるべきだと思います。
私の場合、「401kは全額を外国株式クラス」ですが、401k以外にも、国内外の株式や債券を中心に、一部はREITや純金積立に分散したポートフォリオを持っていて、それとは別に生活防衛資金もしっかり確保しています。

個人型401kの外国株式ファンドは、信託報酬が年率0.3%以下の銘柄もあり、海外ETFと大きな差はありません。
国内株式はETF、外国債券はゼロクーポン債、国内債券はMMFや個人向け国債という選択肢があり、運用コストはこちらを選択したほうが有利になる場合もあります。

運用管理機関の選択は、「全額を外国株式クラス」という前提で考察をすすめます。
長期の運用で最も重要なのはファンドの手数料です。
その比較が下記のブログで調査され、わかりやすくまとめられていたのですが、たいへん残念なことに、このブログは現在閲覧することができません。

 中小企業サラリーマンの投資生活「個人型確定拠出年金の商品ラインナップを比較」
 http://nanpinman.blog.so-net.ne.jp/2008-09-10

上記のブログの「確定拠出年金」のカテゴリはいろいろな情報があって、コメントも参考になるものがたくさんありました。
管理人のナンピンマンさんをはじめ、みなさまには感謝しております。

なお、ナンピンマンさんのブログに掲載されていた運営管理機関の手数料や信託報酬などの表は、非常に価値のあるものなので、今月中に同じようなものを作成して、私のブログでアップしたいと思っています。
(今週と来週はちょっと忙しいので、今月下旬ころになると思います)

「SBI証券」「スルガ銀行」「鹿児島銀行」「百五銀行」の4社で「全額を外国株式クラス」で運用した場合のコストを調べてみます。

個人型401kの運用に関わる費用は、以下の4つに大別できます。
 (1) 国民年金基金連合会へ初期費用2,000円
 (2) 国民年金基金連合会へ月額100円
 (3) 運営管理機関へ支払う手数料
 (4) ファンドの保有コスト

(1)と(2)の費用は各社共通ですが、(3)と(4)は運営管理機関によって異なります。
(1)と(2)と(3)の手数料は、毎月の掛金から控除される固定費用です。
(4)はファンドの内部で引かれる費用で、資産額に応じて変動します。

まず、(4) 外国株式クラスのファンドの保有コストを、ファンドの運用報告書から調べて一覧表にしてみました。
 ファンド名信託報酬
(年率)
信託報酬
(1万口あたり)
その他コスト
(1万口あたり)
実質的な
保有コスト
(年率)
SBI証券中央三井DC外国株式
インデックスファンド
0.8400%121円11円0.9164%
スルガ銀行モルガン・スタンレー
MSCIコクサイ・
インデックス・ファンド
0.7350%88円29円0.9772%
鹿児島銀行DCダイワ外国株式
インデックス
0.2625%44円32円0.4534%
百五銀行DIAM外国株式
インデックスファンド
<DC年金>
0.2625%56円22円0.3656%

百五銀行が優秀で、次いで鹿児島銀行、SBI証券とスルガ銀行はやや割高です。
上記の数字をもとに、資産額が「30万円」「50万円」「100万円」「150万円」「200万円」の4つの場合で、「全額を外国株式ファンドで運用」したときに、コストが1年あたりでどれだけかかるか試算してみました。

「資産額が30万円」
 国民年金
基金連合会
運営管理機関ファンドの
保有コスト
合 計
SBI証券1,200円4,536円2,749円8,485円
スルガ銀行1,200円756円2,932円 4,888円
鹿児島銀行1,200円4,440円1,360円7,000円
百五銀行1,200円5,520円1,097円7,817円

「資産額が50万円」
 国民年金
基金連合会
運営管理機関ファンドの
保有コスト
合 計
SBI証券1,200円756円4,582円6,538円
スルガ銀行1,200円756円4,886円6,842円
鹿児島銀行1,200円4,440円2,267円7,907円
百五銀行1,200円5,520円1,828円8,548円

「資産額が100万円」
 国民年金
基金連合会
運営管理機関ファンドの
保有コスト
合 計
SBI証券1,200円756円9,164円11,120円
スルガ銀行1,200円756円9,772円11,728円
鹿児島銀行1,200円4,440円4,534円10,174円
百五銀行1,200円5,520円3,656円10,376円

「資産額が150万円」
 国民年金
基金連合会
運営管理機関ファンドの
保有コスト
合 計
SBI証券1,200円756円13,745円15,701円
スルガ銀行1,200円756円14,658円16,614円
鹿児島銀行1,200円4,440円6,801円12,441円
百五銀行1,200円5,520円5,484円12,204円

「資産額が200万円」
 国民年金
基金連合会
運営管理機関ファンドの
保有コスト
合 計
SBI証券1,200円756円18,327円20,283円
スルガ銀行1,200円756円19,544円21,500円
鹿児島銀行1,200円4,440円9,068円14,708円
百五銀行1,200円5,520円7,313円14,033円

実際は毎月掛金が投資されるので資産額は変動し、それに応じて「ファンドの保有コスト」も変わります。
外国株式以外のファンドにも投資すれば、信託報酬も違う数字になります。
上記の試算は「おおまかな目安」とお考えください。

表を見ると、「30万円はスルガ銀行」「50万円はSBI証券」「100万円は鹿児島銀行」「150万円と200万円は百五銀行」が最も優秀です。

「掛金が毎月18,000円で手数料控除後の掛金の累計が100万円に到達するまでに要する月数」を計算してみたところ、スルガ銀行で56か月、SBI証券で57か月。鹿児島銀行と百五銀行は58か月でした。
そうすると、「おおむね4~5年目まではスルガ銀行で運用して、その後は鹿児島銀行か百五銀行へ移換」というような戦略が、コスト的には有利になりそうです。

しかし、運営管理機関を移換するときはファンドをいったん現金化する必要があり、手続きに1か月くらいの期間が必要になります。
その間は価格変動リスクにさらされることになり、節約しようと思ったコスト分以上にリターンを失う可能性もあるわけで、この戦略はあまり合理的ではないように思います。

ただし、「リタイア後の出口戦略」では、「ファンドを現金化して、手数料が安い運営管理機関へ移換する」ということも考えられるので、この場合はスルガ銀行やSBI証券を利用することを視野に入れておいてもいいでしょう。

さらに出口戦略についてもう一つふれておくと、60歳以降も運営管理機関へ支払う手数料が必要になることに加えて、給付金の受取時にも1回につき420円の手数料が必要になります。
これらのコストも無視できませんので、「給付期間は最短の5年にして受取回数を減らす」か「一時金として一括で受け取る」ことも、重要な検討要素でしょう。

話を本筋へ戻しますが、長期の運用ではファンドの保有コストを重視して、運営管理機関の選択肢は「鹿児島銀行か百五銀行」に絞り込みました。

アセットアロケーションのリバランスを401kの資産で行いたいと考えているので、「401kは基本的に全額を外国株式クラスだが、資産全体のアセットアロケーションに応じて401kの資産配分比率を変更する」という戦略での運用を想定しています。
外国株式以外のファンドの保有コストが、優劣の決め手になってきます。

ナンピンマンさんのブログではこの点も詳細な情報が記載されていたのですが、百五銀行の外国株式以外のファンドはコストが高めで国内債券クラスのインデックスファンドを扱っていないのに対して、鹿児島銀行は国内株式、国内債券、海外債券でも低コストファンドがそろっています。
百五銀行は「リバランスをしないで、ずっと外国株式100%で運用」という人しかおすすめできません。
私の場合、トータル的には鹿児島銀行を選択するのが最も有利になりそうです。

以上の考察により、個人型401kは「鹿児島銀行で全額をDCダイワ外国株式インデックス」でスタートすることにします。
実はすでに申込書を鹿児島銀行へ送付済で、今後は5月に初回の引き落とし、6月から401kの運用開始という運びになりそうです。

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2009/04/07 09:00 | 個人型確定拠出年金(401k)COMMENT(4)TRACKBACK(1)  TOP

コメント

そのナンピンマンさんのブログだが
>ネット環境変更時にバックアップをしていなかったため、
>ブログの編集が不可能になってしまいました。

・・・であの”有名な一覧表”が残念ながら消えてしまったようです。一応、新ブログ(↓)。
http://nanpinman-2.blog.so-net.ne.jp/

取り敢えずRennyの備忘録にもコメント、残していたので最低限の”バックアップ”になっていましたが、たろうさんが新たに”一覧表”を作ってくれれば有り難い!個人型DC始める人達、何処の金融機関でどんな商品置いているのか判らないのがネック。

宜しくお願いします。小生、IT音痴で携帯もブログも持っていません(汗)。

ではでは。

No:71 2009/04/07 12:24 | Werder Bremen #- URL [ 編集 ]

>Werder Bremen様

「どこの金融機関に、どんな商品があり、どんなコストなのか」がわかるように、あの”有名な一覧表”を、少しバージョンアップしたいと考えています。
ファンドの信託報酬だけでなく「その他コスト」も反映した保有コストの一覧、岡三・りそな・中央三井の「個人型401kバランスファンド御三家」の比較があれば、いろいろ便利ですよね。

No:72 2009/04/07 23:20 | 中田たろう #- URL [ 編集 ]

はじめましてです。
詳しい表ありがとうございます。
僕も鹿児島銀行で、確定拠出年金に入りました。
よろしくお願い致します!

こうして見ますと、運営費よりも信託報酬の方が大事ってわかりますね。

No:73 2009/04/10 23:17 | かえる #- URL編集 ]

> かえる様

はじめまして。コメントありがとうございます。
ときどきですが、かえるさんのブログを拝見させていただいております。
かえるさんの場合は掛金の額が私よりも多いと思うので、コストとしては信託報酬の比率が大きくなりますよね。
今後もよろしくお願いします。

No:74 2009/04/11 10:19 | 中田たろう #- URL [ 編集 ]

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