ゼロクーポン債と外債インデックスファンドとリバランスの考察【第1回】 中田たろうの投資日記 ブログパーツ アクセスランキング
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ゼロクーポン債と外債インデックスファンドとリバランスの考察【第1回】

こんにちは。中田たろうです。

「毎週月曜日の恒例」のようになりましたが、住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金で今年4回目の金利引き下げが行われ、年率0.35%へ0.3%ダウンしました。
しかし片方で、円定期預金の1年・2年・3年・4年・5年ものは、条件を一部変更してキャンペーン期間の延長をするそうです。
ハイブリッド預金は「個人投資家の投資資金」を集めることをねらったものでしたが、金融不安の中で安全な運用を求める顧客の、ニーズに沿った戦略の変更という感じがします。

さて、先週のエントリで予告しましたが、ゼロクーポン債の運用についての考察を「不定期連載」で行っていきます。

私は外国債券クラスでは長期のゼロクーポン債を「主力」商品にしています。
昨年12月、「急騰したゼロクーポン債を利益確定すべきか?」のエントリには、「リバランスが必要な局面では、売却時のコストがネックになる、というデメリットがあることを今回は痛感しました」と記しました。
基本的にゼロクーポン債は、償還までの保有を前提に考えて、価格の高低で頻繁に売買したりはしない商品です。
「分散投資で資産配分の比率を決めて、変動が大きくなったときにリバランスを実行する」ような運用には、どちらかと言えばあまり適していないように思います。

しかし、長期投資においてゼロクーポン債の優位性は非常に高いので、外債インデックスとうまく組み合わせて運用することで、デメリットをできるだけ小さくした運用も可能ではないかと思っています。
そこで、その具体的な手法を、「不定期連載」で数回のエントリに分けて記したいと考えました。

なお、この考察は「個人的な考え」をまとめたものです。
素人投資家のごく限られた知識の中で考えた内容で、確実なリターンを保証するものではありませんので、くれぐれも「投資判断は自己責任」でお願いします。

まず初回は「まえがき」として、この考察をどのようにすすめていく予定かを、以下に記しておきます。

【第2回】
大前提として「ゼロクーポン債と外債インデックスファンドを組み合わせて長期投資することにメリットはあるのか」を考察してみます。

【第3回】
国内のインデックスファンドと米国の債券ETFで、過去の基準価額などのデータをもとに、インデックスファンドと米国短期債と米国長期債でリターンがどの程度違うのか、また米国株との相関係数などを調べます。

【第4回】
ゼロクーポン債は、購入単価と売却単価が異なり、両者の差(スプレッド)が証券会社の手数料となります。
米ドルの銘柄でスプレッドは短期~長期でどれくらいの差があり、どう変化するのか、証券会社で実際の価格を調査してみます。
証券会社のウエブサイトでは購入単価と利回りは毎営業日ごとに公表されていますが、売却単価は公表していないので、スプレッドがどうなっているか、正確なところは私にもわかりません。
そして、このデータをもとに、米ドルゼロクーポン債の「銘柄の選び方」を説明します。
「銘柄の種類が多すぎて、どれを選んだらいいかわからない」という初心者の方は多いと思いますので(私も最初はそうでした)、参考になれば幸いです。

【第5回】
長期のゼロクーポン債を購入して、運用期間が経過していくと、「直近に購入した残存期間が長い銘柄」と「最初のころに購入した残存期間が短い銘柄」を保有することになります。
ゼロクーポン債は時間の経過とともに徐々に資産が成長していきますので、仮に毎年同じ金額を投資したとしても、「外国債券ポートフォリオ」の中では、残存期間が長期の銘柄の比率が小さく、短い銘柄の比率が高くなることになります。
このことが、リバランスの効果的な方法に影響するのではないかと思いますので、考察してみます。
この点が、この考察の「肝」になる部分です。

【最終回】
調査データと考察結果をもとに、「ゼロクーポン債と外債インデックスファンドを組み合わせた運用方法」を、具体的に記します。

通貨リスクが小さく、外債インデックスでの比率が高い米ドルやユーロに限定した外国債券投資が基本方針で、高金利・新興国通貨への債券投資は一切考えていません。
さらに、国債に比べて利回りの高い社債や信用リスクの高いジャンク債への投資も行いませんので、これらの前提をご理解のうえ、次回以降をお読みください。

なお、この不定期連載の中では、ゼロクーポン債の基本的な商品内容の説明は割愛します。
初心者の方は、「外国債券」カテゴリのエントリを読むなど、予習をしてからお読みいただくことをおすすめします。

第2回は、2/14にアップする予定です。

しかし、内容を見返してみると、「かなりマニアック」で、ゼロクーポン債に投資している人か検討中の人にしか役に立たない内容だと思います。
「先のことより今のことを心配したら?」という意見もあるかもしれませんが、私自身の外国債券の運用の将来を考えて、今から考察、準備をしておきたいと考えています。

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2009/02/10 09:00 | 外国債券COMMENT(5)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

ゼロクーポン債に投資している私としましては、
今回の連載は非常に楽しみです。
ワクワクと期待しております。

No:43 2009/02/11 01:39 | たぬちゅん #- URL [ 編集 ]

良いセンスしています。小生も漠然と考えていたこと。超長期ゼロクーポン債に投資しても、時間が経過して、償還間近。短期債に変化している。一方、外債インデックスファンド。デュレーション(償還期間)5~7年の中期債?シティ世界債インデックスをベンチマークにしている。購入してから何年経っても、短期債に変化せず、”中期債”のまま。外債ETFでも同じ。使うベンチマークにより違うだけ。SHYは短期債のまま、TLTは長期債のまま。

>売却時のコストがネックになる
確かに仰る通り。但し、別の考え方も。例えば2037年償還、米国債、ゼロクーポン債、年末、年始、1、2ヵ月で2~3割の上下動があったみたいです。あくまでドルベースの話ですが。円転せず、外貨MMFのまま保有して、買い戻すと販売手数料(この場合、為替手数料は発生せず)を加味しても、口数を増やすこともできるみたいです。

>ゼロクーポン債は、購入単価と売却単価が異なり、両者の差(スプレッド)が
>証券会社の手数料となります。

2024~2037年辺りだと、大和証券は売り、買いのスプレッドが1.2$?、三菱証券が1.7$位?さらに話が複雑なのは、例えば、2050年、大和証券の仲根が10.2$、三菱が10.7$だったりとか。スプレッドも違えば、仲根も違い頭がこんがらがりそうです(笑)。因みに、ものによりけりだが、外債も投信のように、証券会社を移管することができます。全部ではありませんが。例えば、大和に保管していた外債、三菱証券に移管したことがあります。仲根の差を利用する方法も。でも、これは”闇”っぽい話ですね。止めたほうが良い(笑)。

インデックスブロガーがゼロクーポン債を使わない理由は、証券会社との相対取り引き。価格決定プロセスが不透明なことのようです。

いずれにせよ、良い企画です。期待しています(笑)。

ではでは

No:44 2009/02/11 17:23 | Werder Bremen #- URL [ 編集 ]

>たぬちゅん様
>Werder Bremen 様

コメントありがとうございます。
素人投資家の考察がご期待に応える内容になるかどうかわかりませんが、データは興味深いものが揃いつつありますので、外債インデックス派の方にも参考になるかなと思っております。
ご意見や私と違う考え方などあれば、教えていただければ幸いです。

No:45 2009/02/11 19:11 | 中田たろう #- URL [ 編集 ]

連載記事を纏めるのに、もしかすると下記URL、役立つかもしれません。債券の用語、運用手法等々、宜しかったらご利用ください。

http://japan.pimco.com/LeftNav/Bond+Basics/bond+basics.htm

No:46 2009/02/11 22:43 | Werder Bremen #- URL [ 編集 ]

Re: タイトルなし

>Werder Bremen 様

せっかくご紹介いただいたのに恐縮ですが、PIMCOのレポートは1年くらい前にチェック済です。
このレポートで外国債券インデックスの時価総額や平均格付を知ったことで、「個別銘柄への投資では、高金利通貨や新興国の債券、社債への投資はほぼ不要」という結論を得ました。
外国債券投資の基礎的な情報が詰め込まれていますので、私もたまに読み返しています。

No:47 2009/02/12 20:20 | 中田たろう #- URL [ 編集 ]

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